イーサネットベースのデジタル通信により、デジタルマスフローの多様なデータを得ることが可能になりました。これらのデータを利用することにより、プロセスの統合、起動、メンテナンス、生産性を劇的に向上させることができます。
EtherNet/IPやPROFINETなどのデジタル通信プロトコルは、リアルタイムの豊富なデータを、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)および分散制御システム(DCS)に超高速で配信し、より高精度なプロセス制御を可能にしています。
その豊富なデータを使用するには、MFCを最初にセットアップする必要がありますが、特に設備のPLCまたはDCSを介してこのセットアップを実行する場合、複雑な手間と長時間を要する可能性があります。
Brooksのイーサネットベースデジタルマスフローは、Webインターフェースをサポートしており、ルーターやイーサネットデバイスをセットアップするのと同じ感覚で操作することが可能で、セットアップの簡素化と診断情報の表示が可能となりました。EtherNet/IPおよびPROFINETに対応した SLA5800 およびSLAMfシリーズマスフロー には、Webベースのインターフェースが組み込まれています。Webベースのインターフェースにより、パソコンからブラウザーのみを使用してマスフローを簡単にセットアップすることが可能です。
パソコンにはイーサーネットポートが必要ですが、そのほかの機器や専用のソフトウエアのインストールは一切不要です。
Webベースのインターフェースをより深くご理解いただくために、ご紹介ビデオを用意いたしました。ぜひご覧ください。
Webベースのインターフェースからは下記の設定が可能です。
- アクセスレベル設定 – ユーザー、変更者、管理者
- ネットワーク設定 – IPアドレス、ネットワークマスク、ゲートウェイアドレス、ホスト名などのネットワークプロパティを変更。
- アラームと診断 – アラームのON/OFFとしきい値を設定します。
- ステータスの確認
- 流量、バルブ開度、温度、および積算流量などのパラメーターから基本的なトラブルシューティングが可能です。
Webベースインターフェースを使用することにより、アラーム情報モニタリングとトラブルシューティングが容易になります。
これらの情報から予防保全的なアクションが取りやすく、またダウンタイムを最小にするというメリットがあります。
ぜひこの機会にご理解を深めていただき、生産・品質管理、品質・精度向上にお役立てください。